2019/03/23 木曽町 - 箕輪町(権平トンネル経由) 通勤路を歩いてみた
会社までは車で50分、距離は40km弱ですが標高差は峠道なので300m以上あります、ちょっとした山歩きと同じくらいになります。7時半に家を出発して国道の19号線は車の通りが多いので旧道、俗に中山道と呼ばれる道を歩きました。峠道となる国道361号は車の通りは少なくなりますが歩道がないのでちょっと緊張です。
この道はトンネルが多く一番い長い権兵衛トンネルは4400m、姥神トンネルは2000mあります。さらにもう少し短い番所トンネル、羽渕トンネルがあります。まずは姥神トンネルですが昔の峠道、ほとんど山道ですが、昔歩いたことを思い出しトンネルを迂回しようと思い山に入ったのですが、案の定もう人が入らないので道は荒れ、崩落や倒木の連続、ウォーキングシューズという事もあり苦労して峠の神社に着いたのですがあろう事にもう一度、来た方向に下ってしまい。やはりトンネルを通る事に・・・ 。
姥神トンネルと権兵衛トンネルの間のはトンネルは旧道を歩いて迂回したのですが、権兵衛トンネルを迂回するには更に標高差400mを峠を登らないといけないのですが姥神峠でけっこう時間を使ってしまったので仕方なくトンネルを通る事にしました。通過に50分かかりましたが景色が変わらないし空気は悪いし退屈な行程でしたがまあこれはこれで有意義な体験だったかな。
伊那側は農道歩きになり快適でした。早春の景色を見たり、撮影したり、休憩したりゆっくり歩きながら会社には6時前に着きました。姥神峠の失敗が無ければ8時間の行程です。
カメラは小型のレンズとセットにD40を持っていくことにしましたが、映像素子はCCDですが画像エンジンがAutoだとやらかしまくりますが曇天時は暗明差が少ないので何とかなるかと思い使うことにしました。

Camera
Nikon D40
Lens
NIKON AF-S NIKKOR 18-70mm 1:3.5-4.5G ED
まずは国道19号線の歩道を歩きました。そろそろウォーキングのシーズンですが連休あたりからけっこうな人が中山道ウォークキングを楽しんでいます。
まずは木曽町原野地区の林昌寺、手入れの行き届いた庭園と立派な本堂のお寺です。奥に標高2000mオーバーの水沢山が見えています。
私はどうもエンジン音、特にトラックのエンジン音が苦手で早々に旧道に変更しました。
木曽町の原野地区と宮ノ越地区境目辺りにある一里塚跡です。オリジナルはこの上の中央線の線路を超えた所に存在していました。
明治天皇が利用したという御膳水の復刻、もう水は出してはいませんが、こんな文化財を残していくのは大変ですね。
こちらは宮ノ越宿の本陣、もちろん復刻された建物ですが近くに脇本陣的な建物もあります、やはりこの辺は街道沿いなので宿場が多いです。ちなみに私の進む反対方向には木曽福島の関所もあります。
本陣から少し歩くと木曽川を渡った所に義仲館があります。木曽義仲(源義仲)や巴御前のゆかりの展示物があります。NHKのEテレで「アニメねこねこ日本史」でも楽しいエピソードで放送され、DVDも購入しましたよ。
またこの先、国道19号の近くに木曽義仲旗揚八幡があり京都に向けて出陣した時に建立された神社もあります。境内にはその時に植樹されたケヤキが巨木となって現存もしております。
福寿草の時期ですね、我が家の裏庭にも咲いていますがここは群生しています。まだ時間的に花が開いていないのが残念です。
木曽町の北に位置する徳音寺地区の外れにある巴渕です。巴御前がゆかりとか、巴の様な形と か言われています、東屋やトイレ、駐車場もあります。
案内板もありました、読んでみるとょっと認識と違いました。
一旦、19号線に出てから権兵衛街道(国道361号)に入ります、角にセブンあります。
権兵衛トンネルは木曽地方の悲願でした。特に沿線の神谷地区ではその思いが強かったと思います、こんな石碑を個人で建立されたそうです。
こちらは神谷地区のループ橋です、クルクルループではなく反転型8の字ループになっています。
ループ橋先の姥神トンネルは権兵衛街道で一番先に竣工されたトンネルなので歩道がしっかりしていないので峠に迂回することとしました。
姥神峠は気持ちの気持ちの良い峠道でマルと散歩に来たものでしたが、今はすっかり変わり果ててこんなザレ場や倒木の連続なっていて人通った跡もありませんでした。
姥神神社、祠は朽ちて取り払われたようです、訪れる人もなくちょっと寂れていました。
姥神神社から神谷地区方面に下ってしまい、トンネルを歩きました。一応、歩道はあるのですが騒音はひどいし空気も悪いので通りたくはなかったですね。
姥神トンネルを抜けると国道493号の分岐があります。羽淵トンネル、番所トンネルを迂回するために奈良井方面とは反対方向の羽淵地区を通る旧道をこれから歩いてきます。
奈良井川の源流です、この後、松本で梓川と合流して犀川になり、長野で千曲川と合流して信濃川となりどんどん出世していきます。
旧道で倒木に座っておやつを食べていると、倒木処理のおじさんが軽トラで通りかかり少しお話をさせていただきましたが、上は特に伊那側は荒れているし雪も残っているから、私のカッコを見て止めた方が良いよとアドバイスをいただきました。人の話は聞くものです、仕方なく権兵衛トンネルを通る事としました。
トンネル内の歩道は高くなっていて欄干もあり安全上は問題ないのですが、閉じた空間なのでやはり空気は良くないし、騒音もひどいです、よほどの事が無い徒歩での限り通行は控えた方が良いと思います。ちなみに写真は木曽側から15分位歩いた所にある最高地点のです。以後な~がい下りの直線になり、出口はその先に見えていますが、歩けど歩けど近づいては来ません。
と言いながらもやっと出口です。
伊那側の出口はこんな感じ、と言っても木曽側とほとんど一緒ですね。ちなみに左側の小さい奴は工事やメンテ用、普段はフタされています。
シャバの空気は美味しいですね。正面遠くに南アルプスの仙丈ケ岳、その左奥が甲斐駒ヶ岳、右奥が北岳です。
ねこやなぎの芽も出てきましたよ。
道路脇のパーキングには除雪車がスタンバっていますが、もうあまり出番ないかも。
進行方向の右側には中央アルプスの真っ白な木曽駒ケ岳が見えてきました。 
権兵衛街道(国道361号)をはなれ通勤に使っている農道与地辰野線に入りました。伊那市の街並みと遠くに仙丈ケ岳がデ~ンと鎮座しています。
南箕輪の与地地区では梅の花が満開を迎えていました。ちなみに東京都内では2月の中半が満開でした。さらに木曽町ではまだつぼみでした。
同じく与地地区では庭木の椿が開花を始めていました。
こちらも与地地区の公民館かな今は少なくなった板葺き壁の建物があります。
仲仙寺のある羽広地区まで来ると甲斐駒ヶ岳が存在感が増し増しになります。
そして右手は伊那インターの工場団地、左手は広大な緑葉野菜の畑、対比する景色の中の真直ぐな農道を歩きます。
農道が箕輪町に入ってすぐの所に大欅があります。ボチボチ日も傾いて少し気温が下がってきましたが、あと1時間弱で会社に到着です。色々予定外な所もありましたが楽しく走破できましたよ、これからも野や街を問わず色々歩いてみたいと思います。